現場実践|インフラ監視

Zabbixで始めるインフラ監視入門
インストールから監視設定まで

「インフラ監視ツールを触ったことがない」——オープンソースの定番監視ツールZabbixの仕組みと、基本的な監視環境の構築方法を解説します。

読了目安:約20分更新日:2026年3月

💡 Zabbixはオープンソースで商用利用も無料の監視プラットフォーム。国内SES案件・中堅企業のインフラ監視で広く使われており、経験があると評価が高い技術です。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験

インフラ監視の設計・構築を多数経験してきた立場から、Zabbixの実践入門を解説します。

1. Zabbixとは

まず、ZabbixはZabbix LLC(ラトビア)が開発するオープンソースの企業向け監視プラットフォームです。サーバー・ネットワーク機器・クラウドリソース等の状態を一元管理し、異常検知時にアラート通知を行います。

2. アーキテクチャ

🖥️
Zabbix Server
監視の中核。データ収集・分析・アラート処理を担う。DBはMySQLまたはPostgreSQL。
📦
Zabbix Agent
監視対象サーバーにインストール。CPU・メモリ・ディスク等の情報を収集してServerに送る。
🌐
Zabbix Web(GUI)
ブラウザで監視状況を確認・設定変更できるWebフロントエンド。

3. 監視の基本概念

用語説明
ホスト監視対象のサーバー・機器
アイテム監視する具体的な項目(CPU使用率・メモリ使用率・ping等)
トリガーアラートを発火する条件(例:CPU使用率が80%を5分間超えた場合)
アクショントリガー発火時に実行する処理(メール通知・Slack通知等)
テンプレート監視設定のひな型。同種のサーバーに一括適用できる

4. 監視設定の流れ

1
ホストを登録する
監視対象サーバーのIPアドレス・ポートをZabbix Webから登録する。
2
テンプレートを適用する
「Linux by Zabbix agent」等の公式テンプレートを適用するだけで一般的な監視項目が自動設定される。
3
トリガーのしきい値を調整する
デフォルトのしきい値が環境に合わない場合は「CPU>90%が5分継続」等に調整してアラートノイズを減らす。
4
アクションでSlack通知を設定する
Zabbix 6.0以降はSlack・Teams等のWebhook通知が標準で設定できる。

5. 運用Tips

  • テンプレートを活用する:公式テンプレートライブラリには500以上のテンプレートがあり、製品名で検索して即適用できる
  • メンテナンス機能:計画メンテナンス時はホストをメンテナンスモードにしてアラートを抑制する
  • ダッシュボードをカスタマイズ:よく見るグラフを1画面に集約してチームで共有する
📌 この記事のポイント
  • ZabbixはオープンソースでServer・Agent・Webの3コンポーネント構成
  • ホスト登録→テンプレート適用→トリガー調整→通知設定の4ステップが基本フロー
  • 公式テンプレートを活用することで設定工数を大幅に削減できる

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※Zabbixのバージョンにより設定方法が異なります。公式ドキュメントもご参照ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営