現場実践|AWS Direct Connect設計

AWS Direct Connect設計ガイド|オンプレミスとAWSのプライベート接続と冗長化設計

「オフィスやデータセンターからAWSにプライベートで安定した接続が必要」——AWS Direct Connectの接続タイプ・Virtual Interface(VIF)の設計・冗長化構成・Site-to-Site VPNとの使い分けを解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年4月

💡 Direct Connectはインターネットを経由しないAWSとオンプレミスの専用線接続。低レイテンシー・安定した帯域・セキュリティが求められる金融・医療・大企業のハイブリッドクラウド環境で標準的な接続方式です。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS Direct Connectの設計・冗長化構成を複数のエンタープライズ案件で担当してきた立場から解説します。

1. Direct Connect vs Site-to-Site VPN

Direct ConnectSite-to-Site VPN
回線専用線(インターネット不使用)インターネット経由(IPsecトンネル)
帯域50Mbps〜100Gbps(安定)インターネット品質に依存(不安定)
レイテンシー低くて安定しているインターネット品質に依存
コスト高い(月数万〜数十万円)安い(月数千円)
適した用途大量データ転送・本番システムの移行Direct ConnectのバックアップやSMB

2. Virtual Interface(VIF)の種類

🔒
プライベートVIF
VPCのプライベートIPアドレスにアクセスする。最も一般的な用途。VPCのVirtual Private Gatewayに接続する。
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パブリックVIF
AWSの全パブリックサービス(S3・DynamoDB等)にダイレクトに接続する。インターネットを経由せずAWSサービスにアクセスできる。
🔀
トランジットVIF
Transit Gatewayに接続して複数のVPCを一度に接続できる。マルチVPC環境では最も効率的。

3. 冗長化設計パターン

  • 最大冗長性(2ロケーション×2回線):2つの異なるDirect Connectロケーション(例:東京Equinix TY2とTY4)にそれぞれ2本の回線を引く。SLAが最も高い構成
  • Direct Connect + Site-to-Site VPNのバックアップ:Direct Connectがプライマリ・Site-to-Site VPNがバックアップ。Direct Connect障害時に自動でVPNにフェイルオーバーする
  • Link Aggregation Group(LAG):同一ロケーション内で複数の物理接続をバンドルして帯域とボトムアウトの保護を実現する
📌 この記事のポイント
  • Direct Connectはインターネット不使用の専用線接続。低レイテンシー・安定帯域が必要な本番システムの標準
  • VIFはプライベート(VPC接続)・パブリック(S3等直接)・トランジット(マルチVPC)の3種類から選ぶ
  • 冗長化は2ロケーション×2回線が最大。またはDirect Connect+VPNのバックアップ構成が一般的

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※Direct Connectの料金・接続先ロケーションはAWSにより変更される場合があります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営