AWS OrganizationsとSCP設計|マルチアカウント戦略とサービスコントロールポリシーの実践

現場実践|AWS Organizations設計
AWS OrganizationsとSCP設計|マルチアカウント戦略とサービスコントロールポリシーの実践
「AWSアカウントを複数管理したい」「各アカウントで特定のリージョンしか使えないように制限したい」——AWS Organizationsのマルチアカウント設計・OU(組織単位)の構成・Service Control Policy(SCP)の実践を解説します。
💡 AWS Organizationsはマルチアカウント環境の統合管理サービス。SCPでアカウント横断のガードレールを設定することで「誤操作による意図しないリソース作成」を組織全体で防ぐことができます。
1. マルチアカウント戦略のOU構成例
Root
├── Security(セキュリティ集中管理アカウント)
│ └── GuardDuty・CloudTrail・SecurityHub統合
├── Management(管理アカウント)
│ └── Billing・Cost Explorer・Organizations管理
├── Sandbox(開発者学習用)
│ └── 個人ごとのAWSアカウント。削除制限なし
├── Workloads
│ ├── Dev(開発環境)
│ ├── Staging(ステージング環境)
│ └── Prod(本番環境)
│ └── SCPで削除操作を制限
└── Shared Services
└── ECR・Route53・DirectConnect共有アカウント2. SCPの実践例
// 東京リージョン以外でのリソース作成を禁止するSCP
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Deny",
"Action": "*",
"Resource": "*",
"Condition": {
"StringNotEquals": {
"aws:RequestedRegion": [
"ap-northeast-1", // 東京
"us-east-1" // バージニア(グローバルサービス用)
]
}
}
}
]
}3. SCPのよく使うユースケース
- 本番アカウントでのRDS削除禁止:「rds:DeleteDBInstance・rds:DeleteDBCluster」をDenyするSCPをProd OUに適用する
- GuardDutyの無効化禁止:「guardduty:DeleteDetector」をDenyしてセキュリティ監視を組織全体で強制する
- 特定のインスタンスタイプ制限:コストコントロールのため「t3.nano〜t3.large以外のEC2は起動禁止」をSandboxアカウントに適用する
📌 この記事のポイント
- OUはSecurity・Management・Sandbox・Workloads(Dev/Stg/Prod)・SharedServicesで分割するのが標準パターン
- SCPはリージョン制限・RDS削除禁止・GuardDuty無効化禁止のガードレールとして組織全体に適用する
- SCPはDenyで書く。ルートに適用すると管理アカウント以外の全アカウントに強制される強力な制御ツール
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