CiscoルータのCLI基礎入門|インフラエンジニアが最初に覚えるコマンド20選

本記事はプロモーション(広告)を含みます。
Cisco ルータのCLI基礎入門
最初に覚えるコマンド20選
「Ciscoのコマンドって何を覚えればいい?」——CCNAを目指すエンジニア・現場デビューを控えた方向けに、Ciscoルータ・スイッチのCLI基本コマンドを厳選解説します。
CCNAの先にCCNPまで見据えている方は、CCNPの取り方・勉強法もあわせて確認しておくと学習計画を立てやすくなります。
1. CLIの基本操作
まず、CiscoルータのCLIには「ユーザーモード」「特権モード」「グローバルコンフィギュレーションモード」の3つのモードがあります。
| モード | プロンプト | 主な用途 |
|---|---|---|
| ユーザーモード | Router> | 基本的な状態確認 |
| 特権モード | Router# | 詳細な確認・設定保存 |
| グローバルコンフィグ | Router(config)# | 設定変更 |
モードの構造を理解したら、次は各モードで実際に使う基本コマンドを覚えます。以下の8つは、Cisco機器を触る際に真っ先に使うことになる操作系コマンドです。
| コマンド | 実行モード | 用途 |
|---|---|---|
enable | ユーザーモード | 特権モードに移行する |
configure terminal(conf t) | 特権モード | グローバルコンフィグモードに移行する |
interface [インターフェース名] | グローバルコンフィグ | 例:interface gigabitEthernet0/0 でインターフェース設定モードに移行 |
ip address [IPアドレス] [サブネットマスク] | インターフェース設定モード | インターフェースにIPアドレスを割り当てる |
no shutdown | インターフェース設定モード | デフォルトで無効化されているインターフェースを有効化する(新規設定時に忘れやすい) |
hostname [名前] | グローバルコンフィグ | 機器のホスト名(プロンプトに表示される名前)を設定する |
exit / end | 各設定モード | exitは1つ上のモードに戻る、endは一気に特権モードに戻る |
copy running-config startup-config(write memory) | 特権モード | 現在の設定(running-config)をNVRAMの起動設定(startup-config)に保存する。これを忘れると再起動で設定が消えるため、現場では設定変更後の最重要コマンドとされる |
アクセスポートやトランクポートといったVLAN関連の設定コマンドは、VLANの仕組みとCisco設定の基礎で具体的な手順とあわせて解説しています。
2. 必須のshowコマンド
| コマンド | 用途 |
|---|---|
show running-config | 現在の設定を全て表示 |
show interfaces | インターフェースの状態・統計情報 |
show ip route | ルーティングテーブルの確認 |
show version | IOSバージョン・ハードウェア情報 |
show ip int brief | インターフェース一覧(IPアドレス・状態)を簡潔に表示 |
show vlan brief | スイッチに設定されているVLAN一覧と所属ポートを表示 |
show cdp neighbors | CDP(Cisco Discovery Protocol)で検出した隣接Cisco機器の一覧を表示。物理構成の把握に有効 |
実際の実行結果イメージも押さえておくと、面接や現場での理解がスムーズになります。show ip int briefを実行すると、以下のような出力が得られます(IOS環境での一般的な出力例)。
Router# show ip int brief
Interface IP-Address OK? Method Status Protocol
GigabitEthernet0/0 192.168.1.1 YES manual up up
GigabitEthernet0/1 unassigned YES unset administratively down down
Loopback0 10.0.0.1 YES manual up up
Status列が「administratively down」の場合は、そのインターフェースにno shutdownを実行していない状態を示します。「down / down」であれば物理的な未接続やケーブル障害の可能性、「up / down」であればレイヤ2以上(プロトコル)の設定に問題がある可能性を疑う、という切り分けの基本もあわせて覚えておくと実務で役立ちます。
3. トラブルシューティングコマンド
ping [IPアドレス]:疎通確認。通信できるか確認する最初の手段traceroute [IPアドレス]:経路確認。どこでパケットが止まっているか特定するdebug ip icmp:ICMPパケットのデバッグ表示(使用後は必ずundebug allで止める)show ip arp:ARPテーブルを表示。同一セグメント内の疎通不良時に、MACアドレスが正しく学習されているか確認するshow logging:機器に蓄積されたシステムログを表示。インターフェースのup/downやOSPFネイバーの変化など、障害発生時刻の特定に使う
トラブルシューティングの基本フローは「pingで疎通確認→show ip routeで経路確認→show interfacesで物理・データリンク層確認→show loggingで過去のイベント確認」という順に切り分けていくのが定石です。
- CLIはユーザーモード→特権モード→グローバルコンフィグの3段階を理解することが基本
- show系コマンドは現場で毎日使う最重要コマンド群
- ping→show ip route→show interfacesのトラブルシューティングの流れを体で覚える
ネットワーク機器側だけでなくサーバー側でも通信を制御したい場合は、Linuxのパケットフィルタを使います。基本はiptablesでLinuxファイアウォールを設定する入門で解説しています。
よくある質問(FAQ)
noを付けることで打ち消せます(例:ip addressを設定した場合はno ip addressで削除)。まだcopy running-config startup-configで保存していない場合は、機器を再起動すれば起動時の設定(startup-config)に戻すことも可能です。ただし本番環境での再起動は業務影響が大きいため、基本はnoコマンドでの取り消しを使うことをおすすめします。キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?
Infra Academyでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方・キャリアアップを考える方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。
資格取得後のキャリアに、AI活用という選択肢を
資格取得の先に現場でのIT効率化を任される場面が増えます。職場のルーティン業務にAIをどう組み込めるか、無料のセルフ診断(4問・約3分)でヒントが得られます。
今日学んだ内容を、体系立った一冊でさらに深掘りする——そんな学び方も選択肢のひとつです。
この記事を読んでいる方へのおすすめ:
本記事はInfra Academy編集部が各ベンダー公式ドキュメント・エンジニア監修をもとに作成しています。インフラ・クラウド構築は環境により異なります。本番環境への適用前に必ずテストを実施してください。情報の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式ドキュメントをご確認ください。
編集ポリシーはこちら
この記事で学んだスキルをさらに深めたい方へ
Linuxの知識をさらに深めたい方はこちらの技術書がおすすめです。コマンドラインからサーバー管理まで網羅しています。
Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。
独学のまま迷う時間を続けるのと、一度キャリア相談で選択肢を整理してみるのとでは、半年後のキャリアの見え方が変わるかもしれません。
ITエンジニアへの転職を考えているなら
インフラ・ネットワークエンジニアの求人多数。IT・Web業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートします。
※本リンクはアフィリエイトリンクです(A8.net)
職場のIT課題、どこから手をつけるか整理してみませんか?
運営者の無料IT診断では、簡単な質問に答えるだけで社内のIT活用状況を整理し、改善の方向性のヒントをお返しします。売り込みはありません。
Googleフォームが開きます / 無料 / 中小企業のIT担当者・経営者向け




