本記事はプロモーション(広告)を含みます。

現場実践|Cisco CLI入門

Cisco ルータのCLI基礎入門
最初に覚えるコマンド20選

「Ciscoのコマンドって何を覚えればいい?」——CCNAを目指すエンジニア・現場デビューを控えた方向けに、Ciscoルータ・スイッチのCLI基本コマンドを厳選解説します。

読了目安:約15分更新日:2026年3月
💡

この記事の核心:CLIコマンドは「show系」を覚えることが最初の一歩。現状確認→設定→確認のサイクルを体で覚えることが現場での即戦力につながります。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

ネットワークエンジニアとしてCiscoルータ・スイッチの設計・構築・障害対応を経験してきた立場から解説します。

本記事はモード操作・showコマンド・トラブルシューティングコマンドの一覧リファレンスです。ホスト名やIPアドレス設定など、機器導入時に実施する初期セットアップの手順を順番に知りたい方は、姉妹記事「Cisco機器の初期設定入門」をご覧ください。

CCNAの先にCCNPまで見据えている方は、CCNPの取り方・勉強法もあわせて確認しておくと学習計画を立てやすくなります。

1. CLIの基本操作

まず、CiscoルータのCLIには「ユーザーモード」「特権モード」「グローバルコンフィギュレーションモード」の3つのモードがあります。

モードプロンプト主な用途
ユーザーモードRouter>基本的な状態確認
特権モードRouter#詳細な確認・設定保存
グローバルコンフィグRouter(config)#設定変更

モードの構造を理解したら、次は各モードで実際に使う基本コマンドを覚えます。以下の8つは、Cisco機器を触る際に真っ先に使うことになる操作系コマンドです。

コマンド実行モード用途
enableユーザーモード特権モードに移行する
configure terminal(conf t)特権モードグローバルコンフィグモードに移行する
interface [インターフェース名]グローバルコンフィグ例:interface gigabitEthernet0/0 でインターフェース設定モードに移行
ip address [IPアドレス] [サブネットマスク]インターフェース設定モードインターフェースにIPアドレスを割り当てる
no shutdownインターフェース設定モードデフォルトで無効化されているインターフェースを有効化する(新規設定時に忘れやすい)
hostname [名前]グローバルコンフィグ機器のホスト名(プロンプトに表示される名前)を設定する
exit / end各設定モードexitは1つ上のモードに戻る、endは一気に特権モードに戻る
copy running-config startup-config(write memory)特権モード現在の設定(running-config)をNVRAMの起動設定(startup-config)に保存する。これを忘れると再起動で設定が消えるため、現場では設定変更後の最重要コマンドとされる

アクセスポートやトランクポートといったVLAN関連の設定コマンドは、VLANの仕組みとCisco設定の基礎で具体的な手順とあわせて解説しています。

2. 必須のshowコマンド

コマンド用途
show running-config現在の設定を全て表示
show interfacesインターフェースの状態・統計情報
show ip routeルーティングテーブルの確認
show versionIOSバージョン・ハードウェア情報
show ip int briefインターフェース一覧(IPアドレス・状態)を簡潔に表示
show vlan briefスイッチに設定されているVLAN一覧と所属ポートを表示
show cdp neighborsCDP(Cisco Discovery Protocol)で検出した隣接Cisco機器の一覧を表示。物理構成の把握に有効

実際の実行結果イメージも押さえておくと、面接や現場での理解がスムーズになります。show ip int briefを実行すると、以下のような出力が得られます(IOS環境での一般的な出力例)。

Router# show ip int brief
Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol
GigabitEthernet0/0     192.168.1.1     YES manual up                    up
GigabitEthernet0/1     unassigned      YES unset  administratively down down
Loopback0               10.0.0.1        YES manual up                    up

Status列が「administratively down」の場合は、そのインターフェースにno shutdownを実行していない状態を示します。「down / down」であれば物理的な未接続やケーブル障害の可能性、「up / down」であればレイヤ2以上(プロトコル)の設定に問題がある可能性を疑う、という切り分けの基本もあわせて覚えておくと実務で役立ちます。

3. トラブルシューティングコマンド

  • ping [IPアドレス]:疎通確認。通信できるか確認する最初の手段
  • traceroute [IPアドレス]:経路確認。どこでパケットが止まっているか特定する
  • debug ip icmp:ICMPパケットのデバッグ表示(使用後は必ずundebug allで止める)
  • show ip arp:ARPテーブルを表示。同一セグメント内の疎通不良時に、MACアドレスが正しく学習されているか確認する
  • show logging:機器に蓄積されたシステムログを表示。インターフェースのup/downやOSPFネイバーの変化など、障害発生時刻の特定に使う

トラブルシューティングの基本フローは「pingで疎通確認→show ip routeで経路確認→show interfacesで物理・データリンク層確認→show loggingで過去のイベント確認」という順に切り分けていくのが定石です。

📌 この記事のポイント
  • CLIはユーザーモード→特権モード→グローバルコンフィグの3段階を理解することが基本
  • show系コマンドは現場で毎日使う最重要コマンド群
  • ping→show ip route→show interfacesのトラブルシューティングの流れを体で覚える

ネットワーク機器側だけでなくサーバー側でも通信を制御したい場合は、Linuxのパケットフィルタを使います。基本はiptablesでLinuxファイアウォールを設定する入門で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 実機がなくてもCLIコマンドの練習はできますか?
できます。Ciscoが無償提供している「Packet Tracer」や、より実機に近い動作を再現する「GNS3」を使えば、実機なしでCLI操作を練習できます。CCNA学習者の多くは、まずPacket Tracerで基本コマンドに慣れてから、必要に応じてGNS3で発展的な検証を行うという流れで学習しています。
Q. 設定を間違えてしまった場合、元に戻す方法はありますか?
グローバルコンフィグモードで多くのコマンドは、先頭にnoを付けることで打ち消せます(例:ip addressを設定した場合はno ip addressで削除)。まだcopy running-config startup-configで保存していない場合は、機器を再起動すれば起動時の設定(startup-config)に戻すことも可能です。ただし本番環境での再起動は業務影響が大きいため、基本はnoコマンドでの取り消しを使うことをおすすめします。
Q. CLIコマンドを途中まで打つと補完できると聞きました。本当ですか?
本当です。コマンドの一部を入力してTabキーを押すと、候補が一意に定まる場合は自動補完されます。また「?」を入力すると、その時点で使用可能なコマンド・パラメータの一覧が表示されます。現場のエンジニアは正式なコマンド名を全て暗記しているわけではなく、「?」で候補を確認しながら入力するのが一般的です。初心者ほど積極的に「?」を活用することをおすすめします。

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Infra Academyでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方・キャリアアップを考える方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※情報は変更される場合があります。

資格取得後のキャリアに、AI活用という選択肢を

資格取得の先に現場でのIT効率化を任される場面が増えます。職場のルーティン業務にAIをどう組み込めるか、無料のセルフ診断(4問・約3分)でヒントが得られます。

AI・IT活用 無料セルフ診断へ →

今日学んだ内容を、体系立った一冊でさらに深掘りする——そんな学び方も選択肢のひとつです。

この記事を読んでいる方へのおすすめ:

【編集・制作ポリシー】
本記事はInfra Academy編集部が各ベンダー公式ドキュメント・エンジニア監修をもとに作成しています。インフラ・クラウド構築は環境により異なります。本番環境への適用前に必ずテストを実施してください。情報の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式ドキュメントをご確認ください。
編集ポリシーはこちら

この記事で学んだスキルをさらに深めたい方へ

Linuxの知識をさらに深めたい方はこちらの技術書がおすすめです。コマンドラインからサーバー管理まで網羅しています。

Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。

独学のまま迷う時間を続けるのと、一度キャリア相談で選択肢を整理してみるのとでは、半年後のキャリアの見え方が変わるかもしれません。

ITエンジニアへの転職を考えているなら

インフラ・ネットワークエンジニアの求人多数。IT・Web業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートします。

【無料】レバテックキャリアに相談する

※本リンクはアフィリエイトリンクです(A8.net)

職場のIT課題、どこから手をつけるか整理してみませんか?

運営者の無料IT診断では、簡単な質問に答えるだけで社内のIT活用状況を整理し、改善の方向性のヒントをお返しします。売り込みはありません。

無料IT診断を受けてみる

Googleフォームが開きます / 無料 / 中小企業のIT担当者・経営者向け

ABOUT ME
たから
フリーランスIT講師/エンジニア。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900//サーティファイC言語/情報処理技術者 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営