資格ガイド|セキュリティ国家資格

情報処理安全確保支援士
取り方・勉強法を徹底解説

「登録セキスペ」として唯一名乗れるセキュリティ国家資格の全てを解説。インフラエンジニアが取るメリット・学習ロードマップ・試験対策まで現役IT講師が徹底的にまとめました。

読了目安:約20分対象:セキュリティ系資格を目指すITエンジニア更新日:2026年3月
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この記事の核心:情報処理安全確保支援士は「セキュリティの国家資格」の中で唯一「登録セキスペ」として名乗れる資格。難易度は高いですが、インフラ経験者はネットワーク・OS知識を活かして効率的に合格を目指せます。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

インフラエンジニアとしてセキュリティ業務を経験し、セキュリティ資格取得の指導を行ってきた立場から解説します。

1. 情報処理安全確保支援士とは

まず、情報処理安全確保支援士(SC)はIPA(情報処理推進機構)が実施するセキュリティ系の国家資格です。合格後に「登録セキスペ」(登録情報セキュリティスペシャリスト)として登録でき、名称独占で名乗れる唯一のセキュリティ国家資格です。

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試験概要
年2回(春・秋)実施。受験料7,500円。午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後の3部構成。
📊
合格率
約20〜25%。IPA試験の中でも「高度区分」に位置し、難易度は高い。
⏱️
学習期間
基本情報取得済み:4〜8ヶ月(200〜300時間)
インフラ実務経験あり:3〜6ヶ月
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登録後の維持
3年ごとの更新が必要。講習受講義務あり(費用別途)。

2. 取得するメリット

  • 名称独占:「登録セキスペ」を名乗れる唯一の資格。名刺・履歴書での訴求力が圧倒的に高い
  • 年収・単価の大幅上昇:セキュリティコンサル・CISO補佐・セキュリティ設計案件で年収700万円〜1,000万円台が射程に入る
  • 官公庁・金融系案件への道:セキュリティ要件が厳しい業界での案件参画に必須とされることがある
  • 企業内評価の向上:多くのIT系企業で資格手当・昇格要件として設定されている

3. 試験概要・難易度

区分内容時間合格基準
午前Ⅰ高度区分共通(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ)30問50分600点以上
午前Ⅱセキュリティ専門(暗号・脆弱性・法規)25問40分600点以上
午後記述・論述式。セキュリティ事案への対応・設計・改善提案150分600点以上
⚠️ 午後対策が合否を分ける

また、午前は過去問演習で対応できますが、午後の記述問題は「セキュリティの考え方・対策の理由を文章で説明する力」が必要です。したがって、模範解答を読み込んで「どう書けば部分点が取れるか」を研究することが重要です。

4. 効率的な勉強法

1
午前Ⅰ・Ⅱの過去問演習(2〜3ヶ月)
「情報処理安全確保支援士試験ドットコム」で過去問を大量演習。午前Ⅰは応用情報技術者の過去問が流用されるため、応用情報の過去問も活用する。
2
セキュリティの専門知識を体系的に学ぶ(1〜2ヶ月)
暗号化(AES・RSA)・認証(OAuth・SAML)・脆弱性(CVE・CVSS)・法規(不正アクセス禁止法・個人情報保護法)を参考書で体系化する。
3
午後の記述問題を過去問で訓練(2〜3ヶ月)
過去5年分の午後問題を解き、模範解答と比較する。「何を聞かれているか」「どの知識を使うか」のパターンを把握する。

5. インフラ経験者の強みを活かす勉強法

なお、インフラエンジニアはセキュリティ試験で有利な部分があります。

  • ネットワーク知識が直接活きる:ファイアウォール・VPN・DMZ・NATの知識はセキュリティ設計問題の核心
  • Linuxのログ・権限知識が活きる:インシデント対応問題でLinuxのコマンド・ログ解析知識が問われる
  • クラウド経験が活きる:AWS/AzureのIAM・セキュリティグループの知識は近年の出題増加分野
💡 基本情報なしでも挑戦できる?

また、厳密に「基本情報取得が前提」という規定はありません。ただし、テクノロジ系の幅広い知識が午前Ⅰで問われるため、基本情報レベルの知識は実質的に必要です。したがって、基本情報合格後または応用情報の学習と並行して取り組むのが現実的です。

6. よくある疑問

Q. 登録後の維持費用はどのくらいかかりますか?
また、3年ごとに更新が必要で、オンライン講習・集合講習・実践講習の受講が義務付けられています。費用は合計で3年間で数万円程度です。維持費用を考慮しても、収入増加効果の方が大きいため費用対効果は高いです。
Q. 応用情報技術者と情報処理安全確保支援士はどちらを先に取るべきですか?
なお、応用情報技術者を先に取ることを推奨します。なぜなら、情報処理安全確保支援士の午前Ⅰ(高度区分共通問題)は応用情報技術者と出題範囲が重なるため、先に応用情報を合格していると午前Ⅰが免除されます。
📌 この記事のポイント
  • 情報処理安全確保支援士は「登録セキスペ」として名乗れる唯一のセキュリティ国家資格
  • 合格率20〜25%・難易度は高いが、年収700万円〜の道を開く資格
  • インフラ経験者はネットワーク・Linux・クラウド知識が午後問題で直接活きる
  • 午後の記述対策(過去問5年分の徹底分析)が合否を分ける最大のポイント

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※試験内容・合格率は変更される場合があります。最新情報はIPA公式サイトでご確認ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営