未経験者がSES面接で聞かれること|よくある質問と合格する答え方を現役講師が解説
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SES企業の面接は、未経験者であっても「基本的な技術知識」と「現場で通用するコミュニケーション力」を同時に見られるとされています。本記事では、現役IT講師が実際のSES採用面接で聞かれた質問とその答え方を詳しく解説します。読了時間の目安は8分です。
SES面接の特徴と見極めポ…
SES(System Engineering Service)企業の採用担当者は、応募者に対して「技術の素地があるか」と「現場で長く働き続ける適応力があるか」の2点に焦点を当てるとされています。
未経験者の場合、最新の技術知識よりも「学習への姿勢」「基本用語の理解度」「コミュニケーション能力」の3つが重視されるケースが多いとされています。SES企業の多くは研修制度を整備しており、初期段階では技術より「伸び代」と「人となり」を評価する傾向にあるためです。
一方で「IPアドレスとは何か」「Linuxコマンドの基本」といった最低限の基礎知識がないと、面接を通過する難易度が著しく上がるとされています。以下、採用面接で実際に頻出する質問と、合格につながる答え方をご紹介します。
技術質問への答え方と解説
TCP/IPの説明
この質問は、ネットワークの基礎理解を測るために非常によく聞かれるとされています。
NG回答例:
「インターネットの通信規格です」だけでは、基本知識の不足と判断される可能性が高いとされています。
合格回答例:
「TCP/IPはインターネット通信の基盤となるプロトコル群で、OSI参照モデルの第3層・第4層に該当します。IP(インターネット プロトコル)がパケットの宛先を決定するアドレッシングを担当し、TCP(トランスミッション コントロール プロトコル)が信頼性のあるデータ配送を実現します。同じ第4層ではUDPもあり、リアルタイム性が求められる場合に使い分けられます」
このような答え方により、基本概念の理解に加えて、関連知識まで習得している姿勢が伝わるとされています。
Linuxコマンドの実例
運用・監視業務を担当する場合、Linuxコマンドの操作経験が重要視されるケースが多いとされています。
NG回答例:
「ls・cdくらいです」といった限定的な返答では、実務準備度の低さを示す可能性があるとされています。
合格回答例:
「基本コマンドはls、cd、mkdir、cat、grep、find、chmod、systemctl、ip addr など複数使用できます。特にログ解析ではgrep と awk を組み合わせて特定のエラーメッセージを抽出する演習を練習中です。また、ps コマンドでプロセス監視、df コマンドでディスク使用率確認など、運用業務で使用する主要なコマンドには一通り対応しています」
具体的なユースケースを交えることで、理論だけでなく実践的な経験値を示すことができるとされています。
資格取得状況と理解度
CCNA(Cisco Certified Network Associate)やAZ-900(Microsoft Azure Fundamentals)など、資格取得中の場合、現在の理解度を具体的に説明することが求められるとされています。
NG回答例:
「今はCCNA勉強中です。まだ勉強段階です」では、学習内容の定着度が不明確とされています。
合格回答例:
「CCNA取得を目指しており、現在はOSI参照モデルの各層とそれぞれの機能、VLAN(仮想LAN)の仕組み、STP(スパニングツリープロトコル)によるループ防止までを理解しました。Cisco Packet Tracerで実際にスイッチとルータを設定する演習を週3回程度実施し、理論と実践の両面から学習を進めています」
学習内容の進捗度、使用している学習教材、学習頻度を組み合わせることで、採用担当者に真摯な学習姿勢が伝わるとされています。
その他頻出の技術質問
以下のような技術質問も、SES企業の面接では一般的とされています。
- 「クラウドの経験はありますか?」 — AWS、Microsoft Azure、Google Cloud など具体的なサービス名を挙げ、無料枠やハンズオンラボで試した内容を説明することが効果的とされています。
- 「セキュリティについての知識はありますか?」 — ファイアウォール、VPN、暗号化など基本概念を理解していることを示すとされています。
- 「データベースの経験はありますか?」 — SQL基本操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)や、RDB(関係型データベース)と NoSQL の違いを簡潔に説明できると良いとされています。
非技術質問への答え方と戦略
志望動機と職業選択の理由
この質問は、応募者の内発的動機と職業適性を図るために必ず聞かれるとされています。
効果的な答え方:
- 「人々の日常生活を支える基盤(インフラ)の構築・運用に携わりたい」
- 「クラウド技術が急速に拡大している分野で、専門性を磨きたい」
- 「様々な企業の情報システムに関わることで、業界知識とネットワークスキルを同時に高めたい」
このように、自分自身の価値観や長期的なキャリア構想を絡めることで、一時的な就職希望ではなく計画性のある職業選択として認識されるとされています。
学習方法と自己啓発
採用担当者は「採用後、自力でスキルアップできる人材か」を見極めるため、現在の学習方法を具体的に尋ねるケースが多いとされています。
効果的な答え方:
- 「Ping-t(オンライン問題集)で毎日30問の演習を実施し、知識の定着と弱点把握に努めています」
- 「Udemy や YouTube で関連動画を週2〜3本視聴し、理論的背景を学んでいます」
- 「AWS 無料枠を活用して、実際にEC2インスタンスを立ち上げるなど、ハンズオン経験を積んでいます」
- 「技術ブログやQiita で業界の最新トレンドを週1回チェックし、情報収集を習慣化しています」
「毎日」「週3回」など具体的な頻度を示すことで、学習習慣の定着と継続性をアピールできるとされています。
客先常駐への適応
SES企業の特徴として、複数の顧客企業に常駐する働き方が一般的とされています。この点について、不安を感じながらも前向きに対応する姿勢を見せることが重要とされています。
効果的な答え方:
「複数の現場に携わることで、様々な業界知識とスキルを積める点に魅力を感じています。最初は不安もありますが、複数の顧客環境で経験を積むことが、エンジニアとしての視点を広げるチャンスだと考えています。サポート体制や相談できる環境があれば、積極的に適応していく準備があります」
不安を隠さず「適応していく努力をする」という前向きな意思を示すことが、採用担当者の信頼を得るとされています。
キャリアビジョン
「3年後、5年後、どのようなエンジニアになりたいか」という質問も一般的とされています。
効果的な答え方:
「最初の1〜2年は運用・監視業務で現場経験を積み、ネットワークとサーバーの基礎を強化します。その後、設計・構築業務に段階的に携わり、3年以内には小規模なプロジェクトの設計を担当できるレベルを目指しています。最終的には、複雑なインフラを効率的に設計・運用できるシニアエンジニアになることが目標です」
段階的な成長プロセスを具体的に示すことで、長期的な視点を持つ人材として評価されるとされています。
面接前の準備と実践的なチェ…
採用面接の合格率を高めるため、事前準備が重要とされています。以下のチェックリストを参考に、面接の1週間前から準備を進めることをお勧めします。
| 準備項目 | 確認内容 | 合格のめやす |
| ネットワークの基礎 | OSI参照モデルの7層を口頭で説明できるか | 各層の名称と主なプロトコルを言える |
| プロトコルの理解 | TCP・UDP・IPの違いを3〜4行で説明できるか | それぞれの特徴と用途を区別できている |
| Linux基本操作 | よく使うコマンドを10個以上言えるか | ls、cd、mkdir、cat、grep、find、chmod、systemctl など |
| 資格学習 | 取得中の資格について現在の進捗を3行で説明できるか | 学習済み範囲と実演習の内容を明確に述べられる |
| 志望動機 | 自分がインフラエンジニアを目指す理由を3分で話せるか | 個人的な価値観とキャリア構想を含める |
| 職務経歴書 | スキルシートの内容を隅々まで把握しているか | 面接で指摘されても即座に説明できる状態 |
| 企業研究 | 応募企業の事業内容・事例を3つ以上挙げられるか | 「なぜこの企業か」を答えられる状態 |
面接時によくある失敗パター…
曖昧な答え方による減点
「わかりません」「勉強中です」だけで終わらせるケースが多いとされています。重要なのは「わかっていない部分」「学習中の部分」を認めつつ、「どのように学んでいるか」を具体的に説明することとされています。
学習実績の不明確さ
「YouTubeで勉強しています」より「毎週Cisco Packet Tracerで設定演習を実施しており、現在は VLAN 設定まで習得しました」という具体性が採用担当者の信頼を得るとされています。
現場への不安を隠そうとする
「客先常駐に全く不安がありません」と強調するより、「最初は緊張しますが、チーム内でコミュニケーションを大切にしながら適応していきたい」という現実的で誠実な姿勢が好印象につながるとされています。
まとめ
SES企業の採用面接で合格するには、「基本的な技術知識」と「学習への姿勢」「現場適応力」が同時に求められるとされています。未経験者であっても、以下の3点を押さえておくことで、面接の成功率を大幅に高めることができる可能性があります。
- 技術知識: 基本的なネットワーク概念(TCP/IP、OSI参照モデル)とLinuxコマンドは必ず習得しておく
- 具体性: 「勉強中です」ではなく「週3回、Packet Tracerで演習しており、現在は〜まで習得しました」という具体的な進捗報告
- 姿勢: 客先常駐の不安を認めつつ「複数現場で成長したい」という前向きなキャリア構想
SES企業は研修制度を整備しているケースが多いため、完璧な技術者である必要はありません。重要なのは「学び続ける姿勢」「現場で働く覚悟」「基本知識の理解」の3つをバランスよく備えることとされています。本記事の内容を参考に、自信を持って面接に臨んでいただきたいと思います。



