現場実践|RDSバックアップとリカバリ

AWS RDSのバックアップとリカバリ設計|自動バックアップ・スナップショット・Point-in-Time Recovery

「RDSのバックアップはどう設定すればいい?」「誤ってデータを削除した場合にどうリカバリするか?」——AWS RDSの自動バックアップ・手動スナップショット・Point-in-Time Recovery・クロスリージョンバックアップの実践を解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年4月

💡 RDSのバックアップ設定はデータベース設計の最重要事項のひとつ。「バックアップを取っていなかった」「リカバリ手順を知らなかった」は本番環境では許されません。事前に設計・テストをすることが必須です。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS RDSのバックアップ設計・リカバリ手順の整備を複数の本番案件で担当してきた立場から解説します。

1. RDSのバックアップの種類

種類自動化保持期間特徴
自動バックアップ自動(毎日)1〜35日(設定可能)Point-in-Time Recovery(任意の時点へのリストア)が可能
手動スナップショット手動削除するまで無期限リリース前・大規模変更前に手動で取得する
クロスリージョンコピー設定で自動化可コピー先の設定によるリージョン障害(DR)対策として別リージョンにコピー

2. 本番環境の推奨設定

resource "aws_db_instance" "production" {
  // ... 基本設定 ...
  
  // バックアップ設定
  backup_retention_period  = 7      // 7日分の自動バックアップを保持
  backup_window           = "19:00-20:00"  // 日本時間深夜4時(UTC19時)
  maintenance_window      = "mon:20:00-mon:21:00"
  
  // 削除保護(誤操作防止)
  deletion_protection     = true
  skip_final_snapshot     = false   // 削除時にスナップショットを取得
  final_snapshot_identifier = "production-final-snapshot"
  
  // Performance Insights(クエリ分析)
  performance_insights_enabled = true
}

3. Point-in-Time Recoveryの手順

1
リカバリ対象の時刻を決める
「誤って削除されたのはいつか」を特定する。CloudTrail・アプリのログ・ユーザーからの報告で時刻を特定する。
2
新しいインスタンスにPoint-in-Time Restoreを実行
AWS ConsoleのRDS→「Restore to point in time」で指定した時刻のデータを新しいインスタンスに復元する(既存インスタンスに上書きはできない)。
3
データを検証してアプリを切り替える
復元したインスタンスのデータを検証してから、アプリケーションの接続先エンドポイントを切り替える。

4. バックアップのリカバリテストの重要性

⚠️ バックアップが取れていても「復元できるか」を定期的にテストすること

バックアップは「取ること」より「確実に復元できること」が重要です。年1回は実際にスナップショットから新しいインスタンスを起動してデータを検証するリカバリドリルを実施することを推奨します。

📌 この記事のポイント
  • RDSバックアップは自動(PITR対応・35日まで)と手動スナップショット(無期限)の2種類を使い分ける
  • backup_retention_period=7・deletion_protection=true・skip_final_snapshot=falseが本番の基本Terraform設定
  • PITRは既存インスタンスへの上書きではなく新インスタンスへの復元。年1回のリカバリドリルで確実性を確認する

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※RDSのバックアップ・リカバリの仕様はAWSにより変更される場合があります。

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たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営