現場実践|AWSコスト可視化

AWS Cost Explorerとコスト配分タグで実現するAWSコストの完全可視化

「AWSの請求が何に使われているか分からない」「プロジェクト別・チーム別のコストを把握したい」——AWS Cost ExplorerのフィルタリングとグループとAWS Cost配分タグを使ったコストの可視化・分析・最適化を解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年4月

💡 「AWSのコストが高い」と感じたとき、まず何がコストを押し上げているかを正確に可視化することが最優先です。Cost ExplorerとコストタグをなしにはAWSのコスト最適化は始まりません。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWSコスト管理・コスト配分タグの設計を複数案件で担当してきた立場から解説します。

1. Cost Explorerの基本的な使い方

1
サービス別のコスト内訳を確認する
「Group by:Service」でEC2・RDS・NAT Gateway等のサービス別のコストを確認する。コストの大部分を占めるサービストップ5を特定する。
2
前月比較でコスト増加を特定する
「比較期間:先月 vs 今月」で月次のコスト増加を確認する。突然の増加があれば「どのサービスが・いつから増えたか」を絞り込む。
3
リージョン別・アカウント別の内訳を確認する
「Group by:Region」でリージョン別コストを確認する。意図しないリージョンへのコストが発生していないかをチェックする。

2. コスト配分タグの設計

# タグの設計例
Project:    my-ecommerce   # プロジェクト別コスト集計
Environment: production    # 本番/開発/ステージング別コスト
Team:       backend        # チーム別コスト
CostCenter: CC-1234        # 部門別コスト配賦

# Terraformでの全リソースへのタグ付け
default_tags {
  tags = {
    Project     = var.project_name
    Environment = var.environment
    Team        = var.team
    ManagedBy   = "terraform"
  }
}

Terraformのprovider設定にdefault_tagsを設定することで全リソースにタグが自動付与されます。コスト配分タグはAWSコンソールのBilling画面で有効化が必要です。

3. Cost Anomaly Detectionとアラートの連携

  • コストモニターをタグ別に作成:「Projectタグ=my-ecommerce」のコストモニターを作成することでプロジェクト別の異常コストを自動検知できる
  • Savings Plans・リザーブドインスタンスの活用状況確認:Cost ExplorerのSavings Plans利用率ダッシュボードで購入したSavings Plansが有効活用されているか確認する
📌 この記事のポイント
  • Cost ExplorerはGroup by(サービス別・リージョン別)と前月比較の組み合わせでコスト増加を素早く特定できる
  • コスト配分タグ(Project/Environment/Team/CostCenter)でプロジェクト別・チーム別のコスト集計が実現する
  • Terraformのdefault_tagsで全リソースに自動タグ付け。コスト配分タグはBilling画面での有効化が必要

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Infra Academyでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※AWS Cost Explorerの機能・料金はAWSにより変更される場合があります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営