現場実践|AWSストレージ設計

Amazon EBS設計ガイド|ボリュームタイプの選定・スナップショット管理・コスト最適化の実践

「EBSのgp2とgp3って何が違うの?」「EBSのスナップショットをどう管理すればいい?」——Amazon EBSのボリュームタイプ別の特徴・gp3への移行・スナップショット自動化・コスト最適化を解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 EBSはEC2のストレージとして必須のサービス。gp2からgp3への移行だけで同じパフォーマンスのまま約20%のコスト削減ができます。スナップショットの自動化とライフサイクル管理も本番環境の必須設定です。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS環境のストレージ設計・EBSコスト最適化を複数案件で担当してきた立場から解説します。

1. EBSボリュームタイプの比較

タイプ特徴IOPS主な用途
gp3(推奨)汎用SSD。IOPS・スループットを個別設定可能。gp2より安い最大16,000ほぼ全ての用途の標準選択肢
gp2汎用SSD。IOPSがサイズに連動(古い世代)最大16,000gp3への移行を推奨
io2 Block Express高性能SSD。ミッションクリティカルなDB最大256,000大規模RDS・高IOPS要求
st1スループット最適化HDD。低コスト大容量最大500ビッグデータ・ログ保管
sc1コールドHDD。最も低コスト最大250アクセス頻度が低いアーカイブ

2. gp2からgp3への移行

# AWS CLIでgp2ボリュームを確認
aws ec2 describe-volumes \
  --filters "Name=volume-type,Values=gp2" \
  --query "Volumes[*].{ID:VolumeId,Size:Size,IOPS:Iops}" \
  --output table

# gp3へ移行(無停止で実行可能)
aws ec2 modify-volume \
  --volume-id vol-0123456789abcdef0 \
  --volume-type gp3 \
  --iops 3000 \
  --throughput 125

gp2→gp3の変更はEC2を停止せずにオンラインで実行できます。変更中もI/Oは継続されます。

3. Data Lifecycle Manager(DLM)でスナップショット自動化

  • ポリシーを作成:「毎日夜2時にスナップショットを取得して7日分保持」というポリシーをDLMで作成する
  • タグベースで対象を指定:「Environment=production」タグが付いたEBSボリューム全てを対象にする
  • クロスリージョンコピー:DLMでスナップショットを別リージョンに自動コピーしてDR(災害復旧)対策を実現する

4. EBSコスト最適化のチェックリスト

  • gp2ボリュームがあればgp3に移行する(同性能でコスト約20%削減)
  • 停止・削除したEC2に紐付いていた未アタッチEBSを削除する
  • 古いスナップショットのライフサイクルポリシーを設定して自動削除する
  • Trusted Advisorで未使用EBSボリュームを検出して削除する
📌 この記事のポイント
  • EBSはgp3が現在の標準選択肢。gp2から移行するだけで同性能のまま約20%コスト削減できる
  • gp2→gp3の変更はEC2停止不要でオンライン実行可能。modify-volume コマンド1つで完了
  • DLMでスナップショットの取得・保持日数・クロスリージョンコピーを自動化するのが本番環境の必須設定

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たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営