現場実践|インフラ監視

Zabbixで始めるインフラ監視入門
死活監視・アラート設定まで

「サーバーが落ちていることを朝イチで気づいた」——そうならないためのZabbixを使ったインフラ監視の基礎を解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 Zabbixはオープンソースで商用利用無料のインフラ監視ツール。サーバー数十台〜数百台規模まで対応でき、国内IT現場でのシェアが高いツールです。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験

複数のインフラ現場でZabbixを用いた監視基盤の構築・運用を行ってきた立場から解説します。

1. Zabbixとは

まず、Zabbixはラトビア企業Zabbix SIAが開発するオープンソースの統合監視ツールです。サーバー・ネットワーク機器・クラウドリソースのCPU・メモリ・ディスク・ネットワークトラフィックをリアルタイムで監視し、しきい値超過時にアラートを飛ばします。

2. アーキテクチャ

🖥️
Zabbixサーバー
監視データを収集・処理・保存するコアコンポーネント。MySQL/PostgreSQLにデータを保存。
📦
Zabbixエージェント
監視対象サーバーにインストールするデーモン。CPU・メモリ・プロセス等をサーバーに送信。
🌐
Webフロントエンド
ブラウザから監視ダッシュボード・グラフ・アラート設定を行うUI。

3. 主要な監視項目

監視項目しきい値の目安アラート例
CPU使用率Warning: 70% / Critical: 90%「CPU使用率が90%を5分間超過」
メモリ使用率Warning: 80% / Critical: 95%「空きメモリが5%を下回った」
ディスク使用率Warning: 80% / Critical: 90%「/のディスク使用率が90%超過」
死活監視(ping)1回失敗でアラート「ホストXXXへの疎通が失敗した」
ポート監視接続失敗でアラート「ポート443への接続失敗」

4. アラート設定のポイント

  • アラートは段階的に設定:Warning→Critical の2段階設定で「狼少年化」を防ぐ
  • メール・Slack・PagerDutyとの連携:メディアタイプ設定でアラートを即時通知
  • メンテナンスウィンドウの設定:作業時間中は意図的にアラートを抑制する機能を使う
  • しきい値のチューニング:最初から完璧を目指さず、運用しながら調整する

5. 実務Tips

💡 テンプレートを活用して設定工数を削減

また、ZabbixにはLinux・Windows・Cisco等の標準テンプレートが用意されています。なぜなら、監視項目をゼロから設定すると膨大な工数がかかるからです。まずは標準テンプレートをそのまま適用し、運用しながら必要な項目を追加・調整することをおすすめします。

📌 この記事のポイント
  • Zabbixはオープンソース・無料で数百台規模まで対応できる統合監視ツール
  • アラートは2段階(Warning/Critical)設定で「狼少年化」を防ぐ
  • 標準テンプレートを活用して設定工数を大幅に削減できる

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※Zabbixの仕様はバージョンにより異なります。公式ドキュメントもご参照ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営