AWSのバックアップ・DR設計入門|RTO・RPOを満たす復旧基盤の構築

現場実践|AWSバックアップ・DR設計
AWSのバックアップ・DR設計入門|RTO・RPOを満たす復旧基盤の構築
「AWSのバックアップどう設計すればいい?」——RTO・RPOの設定方法からAWS Backup・AMI自動化・RDSスナップショット・S3クロスリージョンレプリケーションまで解説します。
💡 バックアップ設計は「障害が発生してから考える」では遅い。RTO(復旧目標時間)とRPO(復旧目標時点)を事前に決めることがバックアップ設計の第一歩です。
1. RTO・RPOの設定
| 指標 | 意味 | 設計への影響 |
|---|---|---|
| RTO(Recovery Time Objective) | 障害発生から復旧までの目標時間 | RTO=1時間以内ならマルチAZ・自動フェイルオーバーが必要 |
| RPO(Recovery Point Objective) | どの時点のデータまで失っていいか | RPO=1時間以内ならDBバックアップを1時間ごとに実施 |
2. AWSバックアップサービス一覧
AMI(EC2スナップショット)
EC2インスタンス全体をバックアップ。Systems ManagerまたはEventBridge+Lambdaで自動化できる。
RDSスナップショット
自動バックアップ(最大35日保持)と手動スナップショット。保持期間・バックアップウィンドウを設定する。
AWS Backup
EC2・RDS・EFS・DynamoDB等の複数AWSサービスのバックアップを一元管理できるサービス。
S3クロスリージョンレプリケーション
S3オブジェクトを別リージョンに自動複製。リージョン障害時のDR対策として有効。
3. バックアップ設計のベストプラクティス
1
3-2-1ルールを守る
3つのコピー・2つの異なる媒体・1つのオフサイト(別リージョン)保管。AWSではS3クロスリージョンレプリケーションで実現できる。
2
定期的に復旧テストを実施する
バックアップが存在しても「実際に復旧できるか」をテストしないと障害時に失敗するリスクがある。四半期に一度は復旧テストを実施する。
3
バックアップ自体の監視を設定する
バックアップ処理の成否をCloudWatchアラームで監視する。失敗しても気づかなければバックアップがない状態が続く。
📌 この記事のポイント
- バックアップ設計はRTO・RPOを事前に決めることが最初のステップ
- AWS BackupでEC2・RDS・EFS等複数サービスのバックアップを一元管理できる
- 復旧テストを定期実施しないと障害時に「バックアップはあるが復旧できない」リスクがある
よくある質問(FAQ)
Q. AWSのバックアップ・DR設計を学ぶ上で、前提知識は何が必要ですか?
基本的なネットワーク知識(IP・サブネット・ルーティングの概念)とLinuxコマンドの基礎があると学習が進めやすいです。CCNA・LinuC Level1程度の知識があれば十分です。クラウド自体はGUIで操作できるため、プログラミングの知識がなくても始められます。
Q. AWSのバックアップ・DR設計の資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
AWS・Azure・GCPともに試験費用は15,000〜30,000円程度です。学習教材としてUdemyのオンライン講座(セール時2,000〜3,000円)と公式ドキュメント(無料)の組み合わせが費用対効果が高いです。ハンズオン練習のクラウド利用料は月2,000〜5,000円程度見ておくとよいでしょう。
Q. クラウド系のスキルは将来性がありますか?
クラウド関連スキルの将来性は非常に高いです。企業のクラウド移行は今後も続き、2026年現在でもAWS・Azure認定資格保有者の需要は旺盛です。フリーランス市場でもクラウドエンジニアの単価は月80〜120万円と高水準で、今から学ぶ価値は十分あります。
キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?
Infra Academyでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。
【編集・制作ポリシー】
本記事はRoute Bloom編集部が各ベンダー公式ドキュメント・エンジニア監修をもとに作成しています。インフラ・クラウド構築は環境により異なります。本番環境への適用前に必ずテストを実施してください。情報の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式ドキュメントをご確認ください。 編集ポリシーはこちら
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